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ちりはつもれど ちりぬるを

紙の本と電子書籍

電子書籍は、紙の本の欠点である場所を取らない、検索が出来ると言った点で優れている。1台のタブレットがあれば、紙であればカバン1つに入りきらないほどの本を持ち運ぶがことができる。仮に数万冊の電子書籍を所有していたとしても、それは1台のタブレットに収まるだろう。個人的にどんな本も出来るだけ電子書籍として所有したいと思ってはいるが、欲しい本が常に電子書籍となっていることは少ない。

紙と電子書籍のどっちを買いたいかというと、もちろん電子書籍と言いたいところだが、読み終わった後に頭の中に残っているのは、圧倒的に紙のほうだという実感があり、紙の有利も捨てがたい。紙とディスプレイで、何かしら人間にとって記憶への残りやすさ、視覚への刺激の観点で何らかの違いから生じるものなのか、単純に今まで紙の本に接してきた経験が圧倒的な故に紙から情報を得ることに脳の神経回路が最適化されているのか。現時点で、全く理由は分からないが、気にはなることではある。

ただ、実証研究では、やはり電子書籍群よりも紙本群のほうが記憶に残っているという結果があるらしい。

とはいえ、漫画や小説は、電子書籍でいいかなと思っている。というのも小説は、仔細を記憶しておく必要はないし、漫画は気軽に読めることが重要なので、電子書籍に向いているコンテンツだと思っている。技術書は、なかなかどっちが良いというのが決めづらい。

また電子書籍と言っても、フォーマットが固定レイアウトかリフローかと二種類あり、最近だと固定レイアウトがやっぱり読みやすいように編集している紙面で読めるため、リフローのときのより読みやすいと思っている。ただし、固定レイアウトでもKindleだと形式はどうやらJPEGのようなのでフォントが滲んて読みづらいという問題があり、固定レイアウトでもPDFが良いなと思う。