6月中に読んでおきたいと思っていた本。
Real World HTTP 第2版 ―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術
- 作者:渋川 よしき
- 発売日: 2020/04/21
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
OSI参照モデルにおいて、2層、3層に関するプロトコルについては本を何冊か読んで理解しようと試みてきたけど、アプリケーションレイヤーに属するプロトコルであるHTTPについては殆ど知らないなと思い、ある程度TCP/IPについて分かってきたので、それらを利用しているHTTPについて知識をつけておこうと思った。
本書は、HTTP/0.9の機能から、現在に至るまで必要に応じて追加されてきた機能をHTTP/1.0、HTTP/1.1と順に追っていって解説している。今のHTTPに至るまでの歴史が、分かりやすく解説されている。500ページ近い本だが、HTTPをより詳しく知るための取っ掛かりになるであろう知識を解説したものであり、これでHTTPが完全に理解できるものではない。当然、だからといってこの本の価値が下がるものではなく、HTTPって何だろうっていう何も知らない状態であったとしても、現状のカオスを極めてるHTTPの全体をガイドしてくれている点でとても価値がある。個人的には、各章でHTTPを解説した後、ハンズオンとして実装してみる章があり、そこでGO言語を利用しているっていう点も、GO言語を今年中に出来るようになるという目標を掲げている自分にとって有意義なので、すごく高評価。
ちなみに、ミニ版という形で必要最低限の情報をまとめたPDFを無償で公開している。このミニ版でもHTTPの歴史についてはざっくり分かるので、おすすめ。ミニ版を読んだ後に、これじゃ物足りないと思って第2版を買った。
