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『ルイーサ』(2008)

ひたすら暗い映画。見ているこっちまで鬱々としてしまう映画。だが、こういうのもたまには悪くない。☆4。

30年間、決まりきった時間に起き、仕事に行き、帰って、寝る。という日々を送ってきた主人公。人間との関わりも避けてきて生きてきた。

ある日の朝、猫が起こしに来ず寝坊してしまった主人公。リビングに行くとそこに待っていたのは愛猫の死だった。その日に、定年退職まであと1年という時に、首の宣告を受けてしまう。さらに、もうひとつの稼ぎ先である女優のもとでの仕事も無くなってしまう。

一日であらゆるものを失ってしまう。夫と娘も昔に事故(?)で無くしてしまう。

猫の弔いをしようとするも費用が300ペソも必要だった。

退職金も払われず、お金の工面に悩んだ結果、物乞いをすることにした主人公。

物乞いをする中で、ともに笑う友人が出来る。さらに、つっけんどんな態度で接していたにも関わらず住んでいるアパートの管理人からも親身な手助けをしてもらう。

という大まか流れ。

この映画の内容っていうのは、今まで人と関わらず人生に期待せず生きてきたが、愛猫の死と失職というすべてを失った絶望の中で、人との交流をし、そこに何らかの希望を主人公が見出して生きていくということなのではと思った。

最後のシーンで、構内でバンド演奏をしてる男に「ルイーサ、元気かい?」って話しかけられるシーンがある。それに主人公は小さく肩をすくめるだけである。非常に印象的なシーンだった。