- 結構楽しみにしていたので、積読が他にも沢山あるのにも関わらず真っ先に読んだ。が、勝手に「モダン」って言葉から最新のLinuxに関する色々な細かい話が読めるものだと早とちりしてしまってたらしく、期待してたような内容ではなかった。
- この本で言うところの「モダン」とは、AWS/Azureに代表されるようなクラウドコンピューティングやIoTデバイスといった「今風な環境」っていう意味で、モダンLinuxとはそういった場所で使われているLinuxという意味だった。モダンLinuxを使うにあたって必要となる基礎知識が書かれた入門者向けの本。
- Linuxを使う上で必要となるであろう概念、知識がコンパクトに纏まっている。
- 例えば、Linuxコンテナの説明が本書にはあって、コンテナを実現させるための技術について説明はされているが、具体的なコマンドやその解説は基本的に書かれていない。
- 本書でLinuxを学んだあとで、具体的な操作や設定方法が知りたい場合は、『本気で学ぶ Linux実践入門』や『Linuxをマスターしたい人のための実践Ubuntu』などの本が適していると思う。
- 今時の使いやすいモダンなシェルの紹介(3章シェルとスクリプト)があり、ここは良かった。本の著者はfishというシェルを使ってるとのことだが、ぼくはzshを使うことにした。
- もともとzshの存在は知ってはいたけど、普段触るディストリビューションは初期インストールでbashがデフォルトであり、基本的にシェルを入れ替えるのは不可能なリモートシステムばかり触っているため、あまり興味は引かれず手元でもbashをずっと使ってた。でもいい機会なので、手元のWSLでzshに入れ替えてみた。