- 本書は、多くのディストリビューションで標準となっているbashを使ったコマンドライン作業をより効率的に行えるようになるために必要な基礎知識を解説した本。
- 「Linuxでの読者のコマンドラインスキルと次のレベルに引き上げ、より速く、より賢く、より効率よく作業を行えるようになることを目的として」(p. ix)いる。
- 内容としては基礎的な部分が多いので、複数のコマンドをパイプで組み合わせつつ作業を行うことに慣れてない人向け。
- cut, grep, sort, uniq, find, paste, trといったコマンドが出てくるが、結局テキストから目的の文字列を抽出したり、加工したりという作業を行いたい場合って、最終的にはawkを極めることになりがち。
- awkコマンドについて詳しくなりたい場合は、『マスタリングLinuxシェルプログラミング』を参照するのが良いと思われる。
- よりこういったワンライナー処理を極めていくための本として「シェルワンライナー160本ノック」がある。最も、かなりニッチなワンライナーを書いたりするので、用途は限られそう。