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ちりはつもれど ちりぬるを

今月読んだ本

  • ここ数ヶ月、bashを使う機会が多くなったのと、モダンLinuxを読んでシェルをzshに変えたものの微妙な挙動の違いでトラブルを招きやすいためbashでいいやと思い直し、やっぱりbashは色々なディストリビューションのデフォルトのシェルであるため、知識としての汎用性が高いこともあり、そして確実に今後10年以上は腐らないだろうと考え、積読していたこの2冊を読み終えた。
  • これまでbashで出来るような簡単なテキスト処理もPythonを習得したいという思いから、ほとんどPythonで処理させてしまっていたけど、bashで出来てしまう処理はbashで、それ以上に複雑な処理はPythonでと使い分けていきたいとこの2冊を読んで思った。
  • マスタリングLinuxシェルスクリプトは、bashの基本的な文法を解説しつつ、3分の1くらいの紙面を使ってsedawkについて実践的な解説が書かれている本。
    • ストリームエディターであるsedawkを9章~13章にかけて説明しており、これらの章は非常にためになった。これまでsedawkは必要なときに、必要な処理をググってコピペして使っているような具合だった。
    • そういう場当たり的な調べ物では、全く身につかないのは当たり前で、本書を読んで初めてawkの全体像が何となくわかったように思う。まだ、BEGINブロック、メインブロック、ENDブロックを活用した複雑な処理を書けるほどには使いこなせていないが、特定のプロセスをgrepして、使っているメモリを計算するためフィールドを集計して、出力するくらいの処理はササッと書けるようにはなった。
  • サイバーセキュリティ対策の方は、システムが攻撃を受けているのかなどを調査するための目的でbashを使ってログなどのデータを解析し分析する活用方法が書かれている。
    • こちらの本は、第3部のペネトレーションテストが非常に面白かった。bashだけでそこまで出来るのかという学びがあり、特にbashTCP/UDP通信しリモートアクセスをするという箇所は、そんなこともできるのかという驚きがあった。