'sqr'atch-note

ちりはつもれど ちりぬるを

Scrapbox、理解した

  • Evernoteの乗り換え先を探してる中で、Scrapboxが良さそうかな?と思って、去年10月からちょくちょく使っていた。でも半年くらい経っても、なんとなく馴染めなくて、他に乗り換え先として適切なサービスはないかと探していた。いろいろ探しつつも、Scrapboxを使っていたら、ふとScrapboxがどういうコンセプトのサービスであるかについて、自分の中で腹落ちして、結局これを使い続けようと思うに至った。
    • その他にも、NotionやOneNote、SimpleNote、Dropbox Paperとか検討はしていた。
  • そもそも、Evernoteから乗り換え先を探してた(Scrapboxを使うキッカケとなった)理由は、Evernoteが改悪(?)されてしまって、アプリが重くなったという理由と複数デバイスからメモするという使い方をしたくても、無料会員のままでは無理になったという2つがある。もちろん、有料会員になれば複数のデバイスからアクセスできるので、月600円払う覚悟があるなら、全然Evernoteのままでも良かったと思う。ただ、Evernoteのプレミアム機能を使うような活用はしておらず、メモ程度の用途でしか使っていなかったので、プレミアム機能は多機能だしメモ用途で支払うには高過ぎた。
    • ちなみに、Evernoteもアップデートを繰り返して、去年の10月時点よりも軽くなってたり、機能が増えていたりする。機能と言っても、ショートカットが増えたり、タグの付与がやりやすくなったりというレベルであり、そもそも元々あった機能がアプリの一新によって消えて、そして改修され元に戻っただけである。

何を理解したか?

何を理解して、Scrapboxを使い続けようと決めることになったかという部分の話。

  • これまでは、リンクとハッシュタグの違いを理解してなかったが、理解した。
    • この公式ページの説明*1を読んで、その2つには本質的な違いがない、つまり単なる言語圏の違いでの使い勝手向上のために2種類あるのだと理解した。
  • ページリンクを理解してなかったが、理解した。
    • Scrapboxには、セクションを作れない。例えば、HTMLのようなh1、h2タグのような構造化のための仕組みが存在しない。つまり、根本的に構造化はできない。
    • Scrapboxは、セクションという単位で構造を作りたいなら、そもそもページを分離すべきという思想がある。そして、ページ間のリンクによって新しいアイディアを創出していくという考え方がある。
    • リンクとページの概念を理解していれば分かっていたのかも知れないが、公式ページの説明*2を読んで、理解した。

便利なところ

  • マルチデバイス対応(ブラウザからアクセスするだけなので、それがマルチデバイスかというと正確ではない気はする)
  • 何よりも動作が軽いので、ローカルのテキストエディタのように気軽に編集ができるので便利。
    • なので、ふと思いついたアイディアを取り敢えず書き出しておいて、後から思いついた時に編集を繰り返していく、という使い方がやりやすい。
    • メモやアイディアを書き留めるという目的において「マルチデバイス」と「軽い」のは、特殊な記法とか文章を移動させづらいというデメリットを補って余りある程の価値があると個人的には思っている。Evernoteを辞めたのも、重くなってしまってメモを取りづらくなったからだ。
  • Alt+Keyで段落を入れ替えられるのが便利。VS Codeでその機能があって、便利だなと思ってかなり多用してたので、その感覚でScrapboxでも編集できるのが便利。ただし、VS Codeは1行ごとに移動ができるが、Scrapboxの場合は、段落ごとの移動となる。まあ文章を書いていれば段落がまとまって移動してくれたほうが嬉しい。

不便なところ

  • 気軽に書けるが故に、どんどんページが増えていって、結局情報が死蔵していくなという心配がある。そういうのを防ぐためにもキーワードとページリンクが存在はしているのは理解しつつも、その使い方が難しい。
    • あるページを作った時に、その中の文章でキーワードとすべき単語がなにか?は、この時点では正直分からない気がする。
    • 例えば、このWikipediaのページ*3だと「固有名詞、文法、ウィキペディア」などがキーワードになっているが、これは名詞というページを作った時に予め存在してたリンクではなく、必要に応じて後から追加されたものだと思う。だから、Scrapboxも似た話で、ページ作成時に何をキーワードにするか?については後から必要にならない限り分からないはず。
    • ただし、「なんとなく重要そう」だとか「あとで書くかも」という程度の基準で、予めリンクを作っておくというのは一種の使い方かもしれない。
    • そんなことを考えており、現状はScrapboxのウリであるリンクを便利そうで面白いと思いつつも、フル活用は出来てない。リンク機能をうまく活用できれば、情報が埋もれていって活用されない可能性も減るのだろうなという思いはある。
  • Scrapboxがサービス終了する時に移行がしずらそう。
    • バックアップはあるが、他の形式(例えばMovable Type)でのエクスポートという機能がなくて、サービス終了時に移行が大変そうだと思った。しかし、バックアップとしてjson形式でダウンロードは出来るから、万が一サービス終了時には誰かが変換ツールを用意してくれるのでは?という甘い考えで自分を納得させた。画像については、Gyazoにアップロードされているので、たぶん消えないだろうし安心はしている(2011年からGyazo使ってて、その頃の画像はずっと残っているし、こっちは画像のエクスポート機能(ただし有料)が存在している)。