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ちりはつもれど ちりぬるを

『メール技術の教科書』読んだ

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  • ちょうど1ヶ月前くらいに話題になった神奈川県立高校の出願システムからGmail宛メールが届かない問題。そのタイミングでこの本の発売が発表されたのは、何というかグッドタイミングというか、たぶん神奈川の件で気になってこの本を買ったようなぼくのような人は多いんじゃ無いのかと思う。
  • それよりも前、去年10月にGmailスパムメール対策としてメール送信者向けのガイドラインが更新されており、ここ数ヶ月メール周りがちょっとだけ話題になっているように感じる。
  • ぼくも、改めてこの機会にメール送信に関するドメイン認証技術について、ちょっとだけネットで調べてみたりVPSPostfixを入れて遊んでみたけど、複雑怪奇すぎて調べれば調べるほどごっちゃになってしまい煮詰まってしまったのもあり、この本の発売を楽しみにしていた。
    • メールの書き方については腐るほどビジネス書があふれかえっているけど、メール送信の技術に関してはそれだけに特化した本というのは、ほとんど無いように思う。
  • 本書は、メール送受信に関する技術(SMTPサーバ、IMAP/POP、ドメイン認証)について、体系的に把握できるように書かれている入門書。全体像を把握できるように、細かすぎる内容には踏み込まず肝となる部分を説明しつつ、実際にPostfixをインストールして、DNS(BIND)でMXレコードを設定したりして手を動かしながら確認もできるように構成されている。
  • ぼくは、インターネットでキーワードを検索して断片的に調べていたけど、正直こんがらがって訳が分からなくなったので、ざっくりと全体像を整理して解説した本書が非常にありがたかった。
    • 特に気になってたのは、ドメイン認証周りだったので"5章 スパムメールを防ぐ"を重点的に読んだ。SPFDKIMあたりは本書で改めて整理できて理解したと思うんだけど、DMARK部分は本書で読んでなるほどと思ったものの、インターネットで追加の調べ物をしているとやっぱり訳が分からなくなってくる。
    • とはいえ、本書の記述の問題では無く、メール技術が本質的にはらんでる闇だと思うので、あまり深入りしすぎないようにはしたいと思っている。

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