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ちりはつもれど ちりぬるを

読んだGolang本の感想

  • 9月に『初めてのGo言語』と『実用Go言語』を読んだので、Golang入門者のレベルからみてのレビューもとい感想。
  • まず2冊とも、Golangの基礎文法から説明している、プログラミング入門者向けの易しい本ではない。
  • 『実用』の方は、開発の現場でGolangを使って開発を進めるための、タイトル通りの使い方の説明に寄った内容になってる。
    • 使い方の説明というとニュアンスが違ってくるかもしれないけど、単なるハウツー本ではなく。ベストプラクティスが説明されてるという感じ。
  • 『初めての』は、「初めての」タイトルには書いてあるが、プログラミング言語の入門者向けの本ではなく、ターゲットは、別の言語をすでに学んでおり、2つ目以降にGolangを学ぼうという人が対象になっている。加えて、少なくともGolangチュートリアルをやったような、Golangをかじった人向け。
    • 本書は、Golangの思想に基づいて、どのようにGolangらしいスタイルで書くかを説明している。
  • 正直、どちらも非常に内容が良くて甲乙つけ難い。2冊ともGolangについて書かれているので、記述が重なる部分は当たり前にあるものの、じゃあ2冊の違いはというと、『実用』の方が実践寄りの話を知りたい目的向け、『初めての』の方はGolangをより深く理解したいという目的向けかなと思う。
    • 『初めての』が特徴的なのは、14章リフレクション、15章ジェネリクスの2章だと思ってて、『実用』の方では、どちらもキーワードとしては記述されているが、一章を割いてまで解説してはいない。
    • (ぼくはリフレクション、ジェネリクスのどちらも1回読んだけど、理解が追いついていない)
  • 個人的には、『初めての』が人にはオススメしやすいかも。
    • 『初めての』は付録A, Bと2つの付録が付属しており、付録AはGolangの基礎文法をざっと紹介して、付録BでCLI計算機やゴルーチンを使った並列処理の簡単なプログラムを書いてみるという、実践的な入門が付いているから、1冊目に選ぶのは良いかもとは思うので。
  • ほんとうの意味でプログラミング入門者、1つ目の言語をGolangを選んだという(奇特な)入門者向けのGolangの入門書があるのかどうか?を考えると、いくつか本があるけど、読んだことがないからどうにも分からない。
    • Go の最初の手順 - Training | Microsoft Learn
    • Webで無料でみられるチュートリアルとしては、これが一番易しくて分かりやすい気がした。たぶん。
    • なんとなくGolangについてこのチュートリアルでわかった後は、『Go言語Webアプリケーション開発』や『Goプログラミング実践入門』を使って、手を動かしてみてGolangに慣れていくのが良いんじゃないかと思う。
    • その上で、『初めての』か『実用』の2冊のうち、どっちが必要か(理解を深める向きか、より実践向きか)を考えてみて読んでみるのも良いかもしれない。